スマホの料金を見直すときに確かめたいポイント|使い方に合ったプランの選び方

スマホの料金を見直すときは、まず今の使い方を数字で確かめ、次に割引とオプションの中身を確かめ、最後に契約を変えるときの条件を確かめる、という順に進めると迷いにくくなります。毎月のデータ量や通話の使い方が分かれば、自分に合うプランの大きさが見えてきます。家族割や光回線とのセット割、端末代の分割の残りは、スマホ1台分ではなく家族や家の回線を含めた合計で考えることが大切です。この記事では、見直しの手順とよくある失敗、契約を変えるときや契約したあとに知っておきたいルールを、総務省の資料をもとにまとめます。

机に置いたスマートフォン

料金を見直す前に、何を確かめればよいですか?

総務省の携帯電話ポータルサイトでは、料金プランの見直しを次の3つの手順で紹介しています。

  1. データ使用量を把握する
  2. 自分に合った料金プランを選ぶ
  3. 不要なオプションを外す

毎月のデータ量を確かめる

いちばん確かな方法は、契約している携帯会社のマイページを見ることです。マイページでは、支払い料金の内訳、プランのデータ量に対してどのくらい使ったか、契約しているオプション、通話の明細などを確かめられます。総務省は、IDやパスワードが分からないときは、Wi-Fiを切ると自動でログインできる場合があると案内しています。

スマホ本体の設定でも、おおよその使用量を確かめられます。

  • iPhoneの場合:設定アプリの「モバイル通信」で、アプリごとのモバイルデータ通信の量を見られます。表示されるのは前回「統計情報をリセット」してからの量です。Appleは、今の期間の正確な量は通信事業者に確かめるよう案内しています。
  • Androidの場合:Google Pixelでは、設定アプリの「ネットワークとインターネット」から「インターネット」に進み、携帯会社の名前の横にある設定のアイコンを押すと、データ使用量の合計が表示されます。機種によって項目の名前は違います。Googleは、携帯会社によっては計り方が違う場合があると案内しています。

データ量は月によって増えたり減ったりします。旅行や帰省の月、動画をよく見た月などもあるため、1か月分だけで決めず、数か月分を並べて見ると、ふだんの使い方がつかみやすくなります。

通話の使い方も見ておく

総務省は、見直しで料金が下がる例として、よく通話するのにかけ放題のプランに入っていない場合や、プランのデータ量に比べて使った量が少ない場合を挙げています。通話の明細で、1回あたりの長さや回数、家族への通話がどのように扱われているかも確かめておきましょう。

使い方に合うプランは、どう選べばよいですか?

総務省は、乗り換えを考えるときの手順として、今の使い方と料金の内訳を確かめる、使い方に合うブランドや料金プランの候補を探す、乗り換えたあとの料金を計算して比べる、という流れを示しています。家族割や固定回線のセット割を使っている場合は、関係する料金も含めて比べるよう案内しています。使い方ごとに確かめたい点は、次のとおりです。

使い方の様子 確かめたいこと
使ったデータ量が、毎月プランの量より少ない 一つ小さいプランや、使った量に応じて料金が変わるプランがないか
月の終わりに、データが足りなくなる 一つ大きいプランの料金と、データを追加で買う場合の料金を比べる
家ではWi-Fiにつなぐことが多い 家でWi-Fiにつながっているかを確かめ、外で使う量をもとに考える
通話が多い かけ放題のプランやオプションが、1回の長さや回数に合っているか
通話はほとんどしない 通話のオプションを外せるか

総務省は、各社のサイトに料金プランのシミュレーションが用意されている場合もあると案内しています。大手の携帯会社と格安SIMの会社の違いは、コラム「格安SIMとは?大手の携帯会社との違い」で、家のネット回線の選び方は「自宅のネット回線の選び方」で紹介します。

使っていないオプションはありませんか?

契約のときに付けたオプションが、そのまま残っていることがあります。明細でオプションの名前を一つずつ確かめ、今は使っていないものがあれば外すことを考えましょう。動画配信などのサービスがプランに含まれている場合は、ほかで同じサービスに入っていないかも確かめると、重なりに気づけます。サブスクの見直し方は、コラム「動画配信サービスの選び方とサブスクの見直し」で紹介します。

また、最初の一定期間だけの割引や、家族とセットの場合だけの割引など、時期や条件で料金が変わる場合があります。割引が終わる時期を知らないままだと、ある月から急に請求が増えたように感じることがあります。広告などで目にする料金は、割引がすべて当てはまった場合の金額であることが多い点にも注意が必要です。

並べて置いたスマートフォンとノートパソコン

セット割や端末代は、どう考えればよいですか?

スマホの料金は、スマホ1台の契約だけで決まるとは限りません。家族の契約や家のインターネット回線とつながった割引、端末代の分割払いなどが重なっていることがあります。

家族割や光回線とのセット割

家族の契約や光回線などの固定回線とセットで割引を受けている場合、自分だけ別の会社に移ると、割引の条件が外れて、家族や回線の料金が上がる可能性があります。自分のプランに違約金がかからなくても、あわせて家族の契約や固定回線を解約すると、そちらに違約金がかかる場合もあります。

一方で、家族全員や固定回線もまとめて変えた方が、合計では下がる場合もあります。比べるときは、次の2点を確かめておくと判断しやすくなります。

  • 今のセット割で、いくら割り引かれているか
  • 家族の契約や固定回線を解約する場合に、違約金がかかるか

端末代の分割の残り

端末代を分割で払っている場合、プランや会社を変えても、支払いが終わるまで毎月の請求は続きます。残りの回数と金額を確かめ、乗り換えたあとの料金と合わせて考えましょう。

大手の携帯会社は、端末代を長い分割払いにしたうえで、決められた時期に端末を返すなどの条件を満たすと、残りの支払いが免除されるプログラムを用意しています。条件は会社ごとに違うため、使っている場合は内容を確かめておきましょう。端末の故障に備える補償サービスにも、回線の契約がある人だけが入れるものや、会社を乗り換えると終わるものがあります。

今の端末をそのまま使い続けたい場合は、SIMロックの有無を確かめます。総務省によると、2021年10月以降に発売されたスマホは原則としてSIMロックがかかっていません。また、SIMロックを解除しても、移る先の会社が使う周波数帯に端末が対応していないと、つながりにくくなることがあります。

契約書に署名する手元

契約を変えるときは、どこに注意すればよいですか?

プランの変更や会社の乗り換えの前に、今の会社との契約で確かめておきたいことを表にまとめました。

確かめること 内容
解約の時期 2年契約などの定期契約や、最低利用期間のあるプランでは、解約の時期によって違約金がかかることがあります。解約した月の料金が日割りか1か月分かも、契約によって違います。
手数料 電話番号を持ち運ぶ手続き(MNP)の手数料は、ウェブ、電話、店頭など申し込みの方法で扱いが違う場合があります。今の会社の案内で確かめましょう。移る先でも、契約の事務手数料やSIMカードの代金がかかる場合があります。
メールアドレス 会社によっては、有料の持ち運びのサービスを使うと、乗り換えたあとも同じメールアドレスを使える場合があります。申し込める期間や料金は各社の案内で確かめましょう。申し込める期間は会社によって違います。
ポイントと支払い 今の会社のポイントは、解約と同時に失効する場合があります。携帯料金と合わせて払う決済も使えなくなります。

解約のときの違約金などは、2019年10月と2022年7月にルールの見直しが行われています。ただし、契約を結んだ時期などによって扱いが違うため、自分の契約書面で条件を確かめましょう。

MNPの手続きはどう進みますか?

MNPを使うと、会社を乗り換えても今の電話番号をそのまま使えます。手続きには、次の2つの方式があります。

  • ワンストップ方式:2023年5月24日から、一部の携帯会社どうしのウェブ手続きで使えるようになりました。移る先の会社のサイトで申し込むと、今の会社のサイトで解約の説明を確かめる画面に進み、予約番号を取らずに手続きできます。
  • ツーストップ方式:今の会社でMNP予約番号を発行してもらい、その番号を伝えて移る先の会社で申し込みます。

どちらの方式でも、回線が切り替わった時点で、今の会社との契約は解除されます。予約番号の有効期限のうちに移る先の契約が終わらなかった場合は、今の会社との契約が続きます。総務省は、今の会社が利用者の同意なくMNPを引き止める営業をすることは禁じられていると案内しています。対応している会社は変わることがあるため、手続きの前に各社の案内を確かめましょう(2026年11月時点)。

移る先で確かめたいこと

総務省は、移る先について、サポートが店舗中心かオンライン中心か、問い合わせの方法、使いたいオプションやアプリに支障がないか、支払い方法、家族割やセット割が当てはまるかを確かめるよう挙げています。乗り換えにあわせて端末も変える場合は、データの移行などの準備も要ります。やることは、コラム「スマホの機種変更の前にやっておくこと」と「スマホのデータ移行の方法」にまとめます。

契約書を手に持って確かめる様子

契約したあとに「思っていたのと違う」と感じたら?

対象となる通信サービスの契約には、契約してすぐの時期に、少ない負担で契約をやめられる仕組みがあります。それが「初期契約解除」と、その代わりとなる「確認措置」です。ここでは、総務省の資料をもとに説明します(2026年11月時点)。

初期契約解除とは?

初期契約解除は、国が定めた携帯電話や光回線などの通信サービスの契約について、契約書面を受け取った日を1日目として8日が過ぎるまでの間であれば、利用者の都合だけで契約を解除できる制度です。携帯電話などで、サービスが使えるようになった日の方が遅い場合は、その日から数えます。訪問販売などのクーリング・オフと似ていますが、店頭での契約も対象になる点が違います。

この制度で解除すると、2年契約などの違約金は払わなくてよくなります。ただし、解除するまでの利用料、事務手数料、固定回線の工事費などは払う必要があり、その上限は国が定めています。また、端末の購入はキャンセルできない場合が多いことにも注意が必要です。解除の申し出の方法は、契約書面に書かれています。

確認措置とは?

大手の携帯会社など一部の会社では、初期契約解除の代わりに「確認措置」を取り入れています。確認措置では、使う場所の電波の状況や、契約のときの説明が十分だったかを確かめ、電波の状況が十分でない場合や、説明が不十分だった場合などに限って、端末を含めて契約を解除できます。申し出られる期間は、サービスを使い始めた日(契約書面を受け取った日の方が遅い場合はその日)を含む8日以上で、具体的な期間は各社が決めて契約書面に書いています。この場合も、解約までの利用料などは払う必要があります。

自分の契約がどちらの対象かは、契約書面で確かめられます。困ったときは、消費者ホットライン「188」から、近くの消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます。詳しくは所管の窓口や専門家にご確認ください。

書類を前に考え込む二人

料金の見直しで、よくある失敗は?

見直しの失敗は、比べる範囲が狭いことや、条件の確かめもれから起こりがちです。よくある例と防ぎ方を表にまとめました。

よくある失敗 防ぎ方
1か月分のデータ量だけで、プランを決めた 数か月分の使用量を並べ、ふだんの量で考える
広告の料金だけを見て比べた 割引が当てはまる条件と、割引が終わったあとの料金を確かめる
自分の料金だけを見て、乗り換えた 家族割やセット割が外れたときの、家族や家の回線の料金も合わせて計算する
割引が終わる月を知らず、請求が増えて驚いた 明細や契約書面で終わる時期を確かめ、メモしておく
解約したら、ためていたポイントが消えた 解約の前に、ポイントの使い道と失効の条件を確かめる
乗り換えたあと、メールアドレスや支払いが使えなくなった 持ち運びのサービスの有無と、携帯料金と合わせて払っていたものを先に洗い出す
書類とスマートフォンを確かめる手元

見直しの前に、何をそろえればよいですか?

次のものを手元にそろえてから比べると、確かめもれを防げます。

  • 数か月分の明細(データ量、通話、オプション)
  • 契約書面(契約の期間、解約の条件、割引が終わる時期)
  • 端末代の分割の、残りの回数と金額
  • 家族割やセット割の内容と、割り引かれている金額
  • マイページのIDとパスワード
  • 乗り換える場合は、使いたいオプションやアプリ、支払い方法、サポートの受け方の希望

家族の分もまとめて見直すときは、使う人に合う機種や決まりごとも考えておくと選びやすくなります。コラム「子どもに初めてスマホを持たせるときに決めておくこと」と「高齢の家族のスマホ選びのポイント」もあわせてご覧ください。

よくある質問

同じ会社のままでも、料金は見直せますか?

見直せます。総務省は、同じ会社で別のプランに切り替える方法と、ほかの会社に乗り換える方法の2つを挙げています。大手の会社には、料金の水準やサポートの形が違う複数のブランドやプランが用意されている場合があります。プランの変更の受付は、ウェブだけの会社もあれば、店頭や電話でも受け付ける会社もあります。

乗り換えても、電話番号は変わりませんか?

MNPを使えば、今の電話番号をそのまま使えます。移る先と今の会社の両方がワンストップ方式に対応していれば、移る先のサイトから申し込み、その流れの中で今の会社の手続きも済ませられます。予約番号を取る必要はありません。

見直しは、どのくらいの間隔ですればよいですか?

決まった間隔はありません。割引が終わる月、端末代の分割が終わる月、進学や就職、引っ越しなどで使い方が変わるときは、見直すきっかけになります。そうした時期を待たずに、ときどき明細を見て、データ量や通話の使い方が変わっていないかを確かめておくと、変化に気づきやすくなります。

初期契約解除をすれば、端末の購入もなかったことになりますか?

初期契約解除では、端末の購入はキャンセルできない場合が多くあります。確認措置を取り入れている会社では、電波の状況が十分でない場合や説明が不十分だった場合などに限り、端末も含めて解除できます。契約の前に、どちらの対象かを確かめておくと安心です。

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