スマホのデータ移行の方法|写真・連絡先・アプリの移し方
スマホのデータ移行の方法は、「どの端末から、どの端末へ移すか」で決まります。iPhoneからiPhoneへはクイックスタート、AndroidからAndroidへは新しい端末の設定のときに出るコピーの機能、OSをまたぐときはAppleやGoogleが用意する移行のアプリや機能を使うのが基本です。写真と連絡先は、クラウドのバックアップや同期でも移せます。一方で、LINEのトーク履歴、電子マネー、2段階認証のアプリなどは、アプリごとの手続きが要ります。そして、古い端末は、移ったことを確かめるまで初期化しないことが大切です。この記事では、AppleやGoogleなどの公式の案内をもとに、組み合わせごとの手順と、項目ごとの移し方をまとめます。

スマホのデータ移行には、どんな方法がありますか?
データ移行は、古い端末に入っている写真、連絡先、アプリ、設定などを、新しい端末で使えるようにすることです。方法は大きく3つに分けられます。
- 端末どうしで直接移す:2台を近くに置き、ワイヤレスやケーブルでつないで移します。
- クラウドのバックアップから戻す:古い端末のバックアップをiCloudやGoogleアカウントに保存し、新しい端末で戻します。
- アプリごとに引き継ぐ:LINEやゲーム、電子マネーなど、アプリやサービスが決めた方法で移します。
多くの場合は、端末どうしの移行やバックアップで大部分を移し、残りをアプリごとに引き継ぐ、という組み合わせになります。
組み合わせごとの方法を比べると?
メーカーの案内をもとに、組み合わせごとの主な方法をまとめました(2026年11月時点)。
| 組み合わせ | 主な方法 | 主な条件 | 移らないもの・気をつけること |
|---|---|---|---|
| iPhoneからiPhone | クイックスタート、iCloudバックアップからの復元 | 古いiPhoneがiOS 11以降。Wi-FiとBluetoothをオン。2台を電源につなぎ、近くに置く | 会社や学校が管理する端末では、クイックスタートを使えない場合がある |
| AndroidからAndroid | 新しい端末の設定のときのコピー(ケーブルかワイヤレス)、Googleアカウントのバックアップ | 両方を充電し、新しい端末の空き容量を確かめる。転送は1回だけ | PDFなどのダウンロードしたファイル、見えないフォルダの写真や動画、Google Play ストア以外から入れたアプリ |
| AndroidからiPhone | Appleの「iOSに移行」アプリ | 2台をWi-Fiと電源につなぐ。ケーブルで直接つなぐ方法もある。移す量が新しいiPhoneに入るか | 音楽、ブック、PDF(別に移す) |
| iPhoneからAndroid | 新しいAndroidの設定のときのコピー(QRコードかケーブル)、Googleの「Android Switch」アプリ | iPhoneのiMessageをオフにする。両方を充電する | iCloudの写真と動画、有料のアプリと課金、Safariのブックマーク、ヘルスケアのデータ |
アプリや機能の名前は、OSのバージョンや機種によって変わることがあります。手続きの前に、使う端末のメーカーの案内を確かめましょう。

移行の前に、何を準備すればよいですか?
移行の途中で止まらないよう、次のことを先に済ませておきます。
- 古い端末と新しい端末の両方を充電し、できれば電源につないでおく
- Wi-Fiにつながる場所で作業する
- 新しい端末の空き容量が、移すデータの量より多いか確かめる
- 古い端末のバックアップを取っておく
- Apple AccountやGoogleアカウントのIDとパスワードを確かめる
- 古い端末の画面ロックのパスコードやPINが分かるようにしておく
- 時間に余裕をとる
Googleは、Androidどうしの移行には数分から数時間かかる場合があるとしています。iPhoneからAndroidへの移行は、ふつうは30分ほどで、データが多いと数時間かかるとしています。iPhoneからAndroidへ移す場合は、iPhoneのiMessageをオフにしておきます。必要に応じて、iPhoneの自動ロックもオフにしておくとよいとされています。
LINEや認証アプリなど、古い端末で準備が要るものもあります。機種変更の前に済ませておきたいことは、スマホの機種変更の前にやっておくことでまとめています。

組み合わせごとの手順は?
iPhoneからiPhoneへ移す
古いiPhoneがあれば、クイックスタートを使えます。Appleの案内では、次の流れです。
- 古いiPhoneをWi-Fiにつなぎ、Bluetoothをオンにして、画面のロックを解き、ホーム画面にする
- 新しいiPhoneの電源を入れて、古いiPhoneの近くに置き、画面の案内に沿って設定を始める
- 新しいiPhoneをWi-Fiかモバイル通信につなぐ(モバイル通信の開通の手続きが出る場合もあります)
- Face IDかTouch IDの設定をする
- データの移し方を選び、移し終わるまで2台を電源につないだまま近くに置いておく
移し方は2つから選べます。「iCloudからダウンロード」は、アプリやデータを裏で読み込むため、すぐに新しいiPhoneを使い始められます。古いiPhoneから直接移す方法では、2台とも転送が終わるまで待つ必要があるため、時間に余裕のあるときに選びましょう。
古いiPhoneが手元にない場合は、新しいiPhoneの設定の途中で「iCloudバックアップから復元」を選び、Apple Accountでサインインしてバックアップを選びます。Appleは、日付と大きさを見て、正しいバックアップを選ぶよう案内しています。復元が終わったあとも、Wi-Fiにつないでおくと、写真や音楽などが自動で読み込まれます。
AndroidからAndroidへ移す
Googleの案内では、新しいAndroidの設定の途中で、古い端末からデータをコピーできます。ケーブルでつなぐ方法と、ワイヤレスでつなぐ方法があり、どちらも移せるデータは同じです。ケーブルを使う方法が勧められています。移せるのは、アプリと一部のアプリのデータ、音楽、写真、動画、連絡先、メッセージ、壁紙、通話の履歴などです。
Googleは、このデータの転送は1回しかできないとしています。新しい端末を設定するときに使いましょう。あわせて、古い端末で設定アプリの「Google」から「すべてのサービス」に進み、「バックアップと復元」の「バックアップ」でバックアップを取っておくと、Googleアカウントから戻すこともできます。バックアップには24時間ほどかかることがあります。
AndroidからiPhoneへ移す
Appleの案内では、Androidに「iOSに移行」アプリを入れて使います。新しいiPhoneの設定の途中の「アプリとデータを転送」の画面で「Androidから」を選びます。アプリがまだ入っていない場合は、iPhoneに表示されるQRコードをAndroidのカメラで読み取ると、Google Play ストアからアプリを入れられます。Androidで「iOSに移行」を開き、iPhoneに表示された6桁か10桁のコードを入れ、iPhoneが作る一時的なWi-Fiにつなぐと、移すデータを選べるようになります。USB-Cのケーブルで2台を直接つなぐと、より速く移せます。Android 17を搭載した対応の機種では、アプリを入れずに移せる場合もあります。
移せるのは、連絡先、メッセージの履歴、写真と動画、カレンダー、ウェブのブックマーク、メールのアカウント、ボイスメモ、対応する無料のアプリなどです。転送が終わるまで、2台はそのまま置いておき、Androidでほかのアプリを使ったり電話を受けたりしないようにします。
iPhoneからAndroidへ移す
Googleの案内では、新しいAndroidの設定の途中で「iPhoneまたはiPad」を選びます。QRコードが表示された場合は、iPhoneのカメラで読み取ってワイヤレスでつなぎます。表示されない場合は、ケーブルでつなぐ方法や、iPhoneに「Android Switch」アプリを入れて移す方法があります。
移せるものは方法によって違います。多く移せる方法では、アプリのデータ、通話の履歴、連絡先、写真と動画、カレンダー、パスワード、Wi-Fiの設定、eSIMなどが含まれます。一方で、iCloudに保存している写真と動画、有料のアプリと課金、Safariのブックマーク、ヘルスケアのデータは移りません。Googleは、移す前にiPhoneのiMessageをオフにする必要があるとしています。会社や学校が管理するiPhoneでは、一部のデータを移せない場合があります。

写真・連絡先・アプリは、どう移しますか?
写真と動画
写真と動画は、端末どうしの移行でも移せますが、クラウドに保存しておくと、移行の失敗に備えられます。Google フォトでは、アプリの設定でバックアップをオンにすると、写真や動画がGoogleアカウントに保存され、新しい端末で同じアカウントにログインすれば見られます。Googleアカウントの保存容量は、GmailやGoogle ドライブと共有なので、空きを確かめておきましょう。
iPhoneでiCloud写真を使っている場合、写真はiCloudに保存されています。新しいiPhoneで同じApple Accountにサインインすれば見られます。ただし、iPhoneからAndroidへの移行では、iCloudの写真と動画は移らないため、別に移す必要があります。
連絡先
連絡先は、AppleとGoogleのどちらの移行の方法でも、移せるものに含まれています。ふだんからGoogleアカウントやiCloudに連絡先を同期していれば、新しい端末で同じアカウントにログインするだけで戻ります。電気通信事業者協会などが運営するモバイル・リサイクル・ネットワークの案内では、従来型の携帯電話から移す場合には、microSDカードなどの記録媒体を使う方法もあると説明しています。
アプリとアプリのデータ
アプリは、同じOSどうしなら、移行の機能で入れ直されるか、同じアカウントでストアから入れ直せます。有料で買ったアプリも、同じOSどうしなら入れ直せる場合があります。OSが変わる場合は、有料のアプリやアプリ内の課金は移らないことがあります。ゲームなどは、アプリの中でアカウントを連携したり、引き継ぎ用のコードを発行したりして移すものがあります。方法はアプリごとに違うため、古い端末で各アプリの案内を確かめましょう。
LINE
LINEの公式ガイドでは、「かんたん引き継ぎQRコード」で引き継ぐ方法が案内されています。新しい端末のLINEで「QRコードでログイン」を選び、古い端末に表示したQRコードを読み取って、古い端末で本人確認をします。トーク履歴は、同じOSどうしでバックアップが済んでいれば、直近14日分に加えて、バックアップした分も戻せます。OSが違う場合や、バックアップがない場合は、直近14日分だけです。OSが違うと、購入したLINEコインの残高なども引き継げません(2026年11月時点)。
電子マネー・交通系IC・ポイント
モバイル・リサイクル・ネットワークの案内では、電子マネーや電子ポイントは、提供元が決めた手続きで移せると説明しています。古い端末で預け入れなどの操作が要るサービスもあるため、初期化の前に、使っているサービスの案内を確かめましょう。
2段階認証のアプリ
確認コードを出す認証アプリは、移し忘れると、新しい端末でログインできなくなるおそれがあります。Googleの「Google 認証システム」では、コードをGoogleアカウントに同期していれば、新しい端末でログインするだけで移ります。同期していない場合は、古い端末のメニューから「コードを移行」の「コードをエクスポート」を選んでQRコードを出し、新しい端末の「コードを移行」の「コードをインポート」から読み込みます。Googleは、別の形の2段階認証やパスキーも登録しておくことを勧めています。
eSIM
Appleの案内では、iOS 18.4以降のiPhoneどうしなら、「eSIMクイック転送」で電話番号を移せます。Apple Accountにサインインし、Bluetoothをオンにして2台を近くに置き、古いiPhoneのロックを解いておきます。AndroidからiPhoneへの場合は、通信事業者がeSIMを送るか、QRコードを出す方法で対応します。新しいiPhoneで設定が終わると、古い端末のSIMは使えなくなります。会社によって対応が違うため、通信事業者の案内も確かめましょう。

移行のときの注意点は?
- 古い端末は、移ったことを確かめるまで初期化しない:初期化すると、端末の中のデータは消えて戻せません。新しい端末で中身を確かめてから初期化します。
- 途中で2台を離さない:Appleは、移し終わるまで2台を電源につないだまま近くに置くよう案内しています。Googleも、転送の間は2台をつないだままにするよう案内しています。
- Wi-Fiの接続を妨げる設定をオフにする:Appleは、Androidから移す場合に、Wi-Fiの接続に影響するアプリや設定をオフにしておくよう案内しています。
- 新しい端末を先に使い始めない:iCloudバックアップから戻す場合、すでに設定を済ませた端末は、一度データを消す必要があります。Androidどうしのコピーも、設定のときに使う機能です。
- 会社や学校が管理する端末は、移行の機能が制限される場合がある。
- 移行のあとに、連絡先、写真、アプリへのログイン、電子マネーの残高を一つずつ確かめる。

よくある失敗と、移行のチェックリスト
よくある失敗
- 新しい端末を先に設定してしまい、移行の機能を使う画面が出ない。
- 充電が足りず、移行の途中で電源が切れる。
- 新しい端末の空き容量が足りず、写真が入りきらない。
- iPhoneからAndroidに替えたのに、iMessageをオフにしておらず、メッセージが届かない。
- iCloudに保存している写真が、Androidに移っていないことに気づかない。
- LINEのバックアップを取らずにOSをまたぎ、古いトーク履歴が戻らない。
- 認証アプリを移す前に古い端末を初期化し、ログインできなくなる。
チェックリスト
- 移行の組み合わせ(iPhoneかAndroidか)に合う方法を確かめた
- 2台とも充電し、Wi-Fiにつながる場所で作業する
- 新しい端末の空き容量を確かめた
- 古い端末のバックアップを取った
- IDとパスワード、画面ロックのPINが分かる
- LINEのトーク履歴のバックアップを取った
- 認証アプリ、電子マネー、ゲームの引き継ぎの方法を確かめた
- iPhoneからAndroidへ移す場合は、iMessageをオフにした
- 移行のあとに、写真、連絡先、アプリへのログインを確かめた
- すべて移ったことを確かめてから、古い端末を初期化した
格安SIMへの乗り換えとあわせて機種を替える場合は、格安SIMとは?大手の携帯会社との違いもあわせてご覧ください。
よくある質問
パソコンがなくても、データを移せますか?
移せます。iPhoneのクイックスタート、Androidの設定のときのコピー、OSをまたぐときの移行のアプリは、どれも2台のスマホだけで使えます。iCloudやGoogleアカウントへのバックアップも、パソコンなしで取れます。
データ移行には、どのくらい時間がかかりますか?
データの量によって違います。Googleは、Androidどうしの移行に数分から数時間かかる場合があるとしています。iPhoneからAndroidへの移行は、ふつうは30分ほどで、データが多いと数時間かかるとしています。写真や動画が多い場合は、時間に余裕のある日に作業しましょう。
新しいスマホを先に設定してしまいました。あとから移せますか?
方法によっては、やり直しが必要です。Appleは、iCloudバックアップから戻す場合、すでに設定を済ませたiPhoneは、先にデータを消す必要があると案内しています。Androidどうしのコピーも、新しい端末を設定するときに使う機能です。写真や連絡先は、クラウドに同期していれば、あとから同じアカウントでログインして戻せます。
LINEのトーク履歴は、すべて移りますか?
同じOSどうしで、事前にバックアップを取っていれば、直近14日分に加えて、バックアップした分も戻せます。iPhoneとAndroidの間で移す場合や、バックアップがない場合は、直近14日分だけです。古いトーク履歴を残したい場合は、移行の前にバックアップの設定を確かめましょう。
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